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昨日スーパーで「ばんぺいゆ(晩白柚)」が並んでいるのを見た。広告では見たことがあるが、実物を見たのははじめてのような気がする。バレーボール大の黄色い玉であり、実際に見た中では最も巨大な柑橘類。買ってみたいが、持て余しそうなのでやめておいた。 晩白柚はザボンの一種で、マレー半島原産ではないかと言われている。植物研究家の島田弥市により台湾に導入、現在では熊本県で栽培されているという。「晩白柚」の名は台湾に入ってからついたものらしく、「白柚」(ザボン)に比べて時期が遅いためという。(「晩白柚の歴史について」など) 台湾に導入するにあたっては、苗木をベトナムの植物園からわけてもらったといい、そのためか「ベトナム原産」と書いているサイトもある。 「ばんぺいゆ」の読みは台湾語のように思われる。新宿の「高野」がやっている「オリエンタルダイニングバー晩白柚」は "Vang-Pei-Yu" のローマ字綴りを用いているが、Vang は店名としての語感だけのものか、他の理由があるのか不明。 ところで、「晩白柚」はザボンやボンタン(文旦)の一種というが、この「文旦」の語源もよく話題になる。中国の船長「謝文旦」が日本で通訳をつとめた原田喜右衛門にこの果物を贈ったという話が非常によく知られている。年代や通訳の名前まではっきりと実話らしく書いてあることが多いが、細部には異同がある。「謝文旦」氏が日本に来た事情については「漂着」「難破」「商用で寄港」があり、贈ったものは「果実」「苗木」があり、年代は「元禄」「寛保」「安永」など。 さらに、「ザボン」の方も同じ人名からとった「謝文」だとする説もあるが、こちらはポルトガル語説が有力であり、「謝文」説にはボンタンの説ほどの勢力はない。 手もとの辞書・事典類のいくつかでボンタンを調べたところでは、「謝文旦」説を紹介しているものはなく、語源については沈黙していた。 「謝文旦」説に対する異論としては、「文旦」はもともと中国語でこの果物をさすものだったという議論がある。実際「文旦」は中国語としても存在する。日本のことにくわしい台湾の人が書いているこのブログの記事(「華語日語,柚子思考大不同」)では、中国語における「文旦」の由来として、中国の伝統演劇で女性の役をつとめる「旦」のなかに「文」という姓の人がいて……という話が紹介されている。さらに面白いことには、「文旦は日本の将軍の名前」という説もあるという。 「日本の将軍」説はこのページによると、日本の「幕府時期」に「文旦」という将軍がいて、山上に追いつめられ包囲されて窮地におちいったが、そこでこの果物を発見、元気を取り戻して敵軍を破ったというような話である。「幕府」の時代というよりは戦国時代のような感じだし、ボンタンが山上に自生していたとしたら、そこは九州だろうか、などとまじめに考えるほどのものではないかもしれないが、とにかくいろいろな説があっても、みな人名だというのは面白い。 |
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むむ, こっちにもザボンの話が。華語日語の話はおもしろいですが, ユズについて |
massangeana 2006/02/24 09:14 |
「バンペイユ」は台湾語だと思いますが, 「晩」だけは日本漢字音かもしれないと思いました。 |
massangeana 2006/02/24 12:47 |
ユズには近縁種もいろいろあるそうですが、あまり食べられるのはないみたいな感じですね。「丸ゆべし」なら丸ごと食べられるけど、生で食べたことにはならないし……。 |
風鈴’ 2006/02/24 23:35 |
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