風鈴’別館

アクセスカウンタ

zoom RSS 漢字メモ : 燕

<<   作成日時 : 2006/10/09 23:16   >>

トラックバック 0 / コメント 0

「燕」という文字のなりたちは象形である。上が頭で、下の四つの点は、もとは「火」で、燕のしっぽをあらわしていた。燕を音符とする文字に、「のみこむ」という意味の「嚥」がある。音符になっているということは、昔から、この語は「燕」と似た発音だったのだろう。

「つばめ」と「のみこむ」といえば、英語の swallow という語が思い浮かぶ。英語と中国語で同じようなことが起こっているのは、燕という鳥の習性と「のみこむ」ことに何か関連があるからだろうか? このことは、ずいぶん前から漠然と気になっていた。

「つばめ」の意味の swallow は、古英語では、swealwe、「のみこむ」のほうは、swelgan 。時代が下るにつれて、両者は似た形になってくるが、どうやら、もともとはまったく別の語だったようだ。「つばめ」 の swallow にあたる語は、他のゲルマン系の言語にも、似た形の語がひろく存在しており、この語が古くからあったことをうかがわせる。「のみこむ」のほうも、古英語よりも古い時代にさかのぼるようだ。

「燕」と「嚥」は、中古音では同音だが、学研の『漢和大字典』では、上古では少し違うように書いてある。また、「燕は音符で、つばめという意味とは関係がない」との説明がある。「嚥」は「咽」の異体字とされるが、「咽」の異体字として「嚥」があることは古い書物にも出ているようなので、「嚥」の字形が現代英語の影響下に作られた可能性はない。念のため。

日本語も含め、他の系統の言語では、とりあえず、このような結びつきに出会った記憶はない。

というわけで、どうやらこれは、面白い偶然にすぎないようだ。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
漢字メモ : 燕 風鈴’別館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる