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zoom RSS 三仏斉

<<   作成日時 : 2007/05/25 09:59   >>

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明治書院「中国古典小説選」第七巻におさめられた『夷堅志』のなかの話のひとつ、「島上婦人」の冒頭部分に、「……其表兄為海賈、欲往三仏斉」とあるが、その「現代語訳」を見たら、「……貿易商をしていた従兄が、ある時三仏斉まで行こうとした」となっていて、「三仏斉」に「サンホセ」とルビがある。サンホセ?

何だろうと思って注釈を見たら、
三仏斉 = 中米、コスタリカ共和国の首都(現在)サンホセの音訳語。中国には、南朝以来入貢していた。
常識で考えて、コロンブスによって「発見」された中米地域の地名が、十二世紀の中国の書物に登場するのは、相当に困難であろう。

三仏斉は、スマトラ島にあった「シュリーヴィジャヤ王国」のことで、この国は、たしかに古代の中国と国交があったようだ。これについての説明に、どこからか、コスタリカの首都が闖入してきたようだが、どうしたらそういうことが可能なのだろう。ダミーとして入れておいたデータを削除し忘れたのか? それにしては、本文のほうにルビまでついているが……。

ちなみに現代中国語では、コスタリカの首都「サンホセ」は「聖何塞」とか「聖荷西」の表記が見られる。「三仏斉」と書く例が実際あるのかどうか不明。

まれにみる珍注釈のひとつといえよう。

中国古典小説選7 緑珠伝・楊太真外伝・夷堅志他<宋代>
中国古典小説選7 緑珠伝・楊太真外伝・夷堅志他<宋代>

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