酒樽の死体

「古い家で偶然見つかったラム酒の樽。ラッキーとばかりに飲んでしまってから、樽を切って見ると、中から死体が……。昔、植民地で死んだ人を、故郷に送り返すには、ラム酒の樽が使われたのである……。」

遺体を遠くに運ぶのに酒を満たした樽を使うことは、ネルソン提督の話が有名で、昔は実際に行なわれたらしい。だからといって、「知り合いの知り合いが古い家を買ったら地下室に樽があって」などという話が全部本当なはずはなく、これはかなりメジャーな都市伝説である。

ところが、どうやらそれを地で行く話が報じられている。「ハンガリーで、住宅工事の作業員たちが、樽のラム酒を飲んだあとで、樽から死体を発見」(BBC)

遺体は20年前にジャマイカで死亡した人で、面倒な手続きや出費を避けるため、この方法で送り返したのではないか、という。

この話はハンガリーのオンラインマガジンに掲載されていたそうで、そのサイトらしいところを見ると、現地の言葉で書かれているらしい元記事はかなり長文のようだ。BBC によると警察のサイトだというし、樽の写真まで載っているので、実話ということなのだろうと思うが、それにしても、話の組み立てが都市伝説そのままなところがやや不安である。

Urban Legends Reference Pages の「樽の死体」の項目は、すでに今回のニュースを追加してアップデートされていた。

[追記] Urban Legends Reference Pages の続報によると、実はこの話は「十年前の話」だったそうで、本当かどうか確認できないため、このニュースを報じていたロイターは記事を取り消したとのこと。やっぱり……。

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